新築マンションの販売開始まで1週間。
後悔しないための最後の内見、売主さん居住中の中古マンションを見て「ここに住みたい」と思ったわたし。
いよいよ決断のときです。
マンションの共用部分チェック
部屋を30分ほど見学した後、共用部分をチェックします。
共用部分を見ると、管理状態や住人層がなんとなくわかるので、大事なチェックポイントです。
・ゴミ置き場、きれいに管理されてる。においもほとんどしない。
・エントランスや自転車置き場もきれい。掃除もちゃんとされてる。
管理状態で不安なところは、パッと見はなさそうなので、住んでもトラブルは起こりにくいかも?と感じます。
とりあえず、中古マンションに購入申込書を提出!
内見したマンションから不動産屋の店舗まで徒歩5分。歩きながら質問TIME。
「ほかにも申し込み入ってますか?」
「今週サイトに掲載したばかりなので、まだないですね。でもこれから入ってくると思います」
この担当さんが、売主側の担当さんでもあります。まだこの不動産屋しか物件情報を掲載していないけど、ほかの不動産会社も掲載し始めたら問い合わせが入ってくるだろう、と。
「すぐ売れちゃいますかね・・・?」
「何とも言えませんが・・・、築浅で駅からも近いので、興味持たれる方は多いでしょうね」
ああああ・・・。
現にサイト掲載された日に、わたしが問い合わせをしてますもんね・・・。
5分はあっという間。店舗に到着しました。
わたしがめちゃくちゃ悩んでて、売れるチャンスだと感じたのでしょう。
問い合わせ時に「修繕計画などもあれば確認したい」と伝えていたので、マンションのことをいろいろ説明してくれます。
・マンション付近がどんなところか、ハザードマップ
・マンションが建つ前、何があったか
・どんな設備や規約があるか
・マンションの管理状況、管理費・修繕積立金の支払い状況、修繕計画
などなど、売主さんの担当でもあるので、すごく詳細に教えてくれます。
これまで10件以上内見してきたけど、すべての物件、問い合わせした不動産屋は売主の不動産屋とは別だったため、ここまでの詳細情報はなかったです。(聞いたら教えてくれたのかもだけど)
聞けば聞くほど悪いところの少ないマンション。
気になるのは、
・お値段が思ってるよりちょっとだけ高いこと
でも、この1か月の経験から、マンションスペック・築年数・場所の条件を組み合わせると、法外な設定ではないことはわかります。
・ 日当たり
内見前に一番気になっていた日当たり。低層階・西向き。自分の目で確かめたかったけど、あいにくの曇り、わかりませんでした・・・。
この点を担当さんに伝えると、
・値段の交渉は可能。販売直後なので難しいかもしれないが、自分が売主の担当でもあるので、できる限り交渉する
・日当たりについては何とも言えない。別の日に再度見ることも可能。ほかに気になるところがないのであれば、日当たりの優先順位がどれぐらい高いかで考えてみてはどうか
日当たり・・・。
これまで住んできた賃貸、好きだった家は全部日当たりがよかった。逆に、好きじゃなかった家は日当たりが悪かった。
わたしの中では、それなりに重要ポイント。
だけど、それだけで「買わない」となるほどのことなのだろうか。
窓際ぎりぎりに建物があるわけではなく、道路挟んで空間もあるので、全く日が当たらないということはないだろうし・・・。
悩んでいるわたしに担当さんが
「悩んでいるのが日当たりだけなら、購入申込書を出してみませんか? 値段の交渉も始められますし、ほかの人から問い合わせや申し込みが来ても、交渉優先順位の1位は確保できます。買わないとなったら、契約する前であれば取り消しも可能ですよ」
と、甘い言葉をささやきます。
値段の交渉ができれば、日当たり以外は気になるところはない。
ほかの人が申し込みして交渉できなくなったら、きっと後悔する。
これまで見たほかの物件ではそんなこと思わなかったけど、この物件は、きっと後悔する。絶対に引きずる。
購入申込書を出してから契約するまで、だいたい1週間。
新築マンションの販売開始も、1週間後。
1週間後にどっちのマンションと契約するか、あと数日で結論を出さないといけないけど、ここがオンナの正念場!!
この1か月の経験と自分の直感を信じて、購入申込書を提出することに決断しました。
値下げ駆け引きと、住宅ローン事前審査
購入希望価格を考える
購入申込書には、希望の購入価格を書く欄があります。
売主さんが提示しているのは、この価格で売りたいと思っている希望価格。少しでも高く売りたい。
買主が提示するのは、この価格で買いたいと思う希望価格。少しでも安く買いたい。
この価格の折り合うところが、実際の購入価格になります。
1円も値下げしない売主さんもいれば、提示された価格そのままで買う買主さんもいますが、多くの人は交渉を試みるのではないかと。
あまりにも下げすぎると「この人には売りたくない」と思われることもあるらしく、いい塩梅を探ります。
・端数(「●●80万」の80万部分)は下がりやすい
・それ以上の値下げは、売主さんの状況や販売開始からの期間などで、下がりやすいかが変わる
というアドバイスを受け、「端数+50万」を下げた金額を、希望額として記入します。
どうか、ちょっとでも多く下がりますように!
住宅ローンの事前審査
中古物件では、購入希望を出した人と契約するかどうかの決定権は、売主さんにあります。
売主さんとしては、少しでも早く、確実に売りたいため、「売れない可能性がある人」は避ける傾向にあるそう。
たとえば、住宅ローンの審査が通らず、契約が長引いたり、破談になってしまう可能性がある人とか。
なので、住宅ローンの事前審査が通っているかが重要になるのです。
担当さんに「申し込み書提出と同時に、急いで事前審査も出しましょう」と言われました。
ですがわたし・・・。
ネット銀行での住宅ローン事前審査、このマンションの希望販売価格ですでに通しておりました。
(担当さんにはかなり驚かれました・・・)
マンションの見学申し込みと同時に、住宅ローンの事前審査に申し込んでました。事前審査結果は1~3日ぐらいで出ます。わたしの場合、翌日に結果が来ました。
なぜ、買うかどうかもわからない段階で事前審査に申し込んだのか。
今となっては、勘が働いた、としか言いようがないです。やっておいたほうがいい、となぜか思ったのです。
これまでに会った不動産屋さん情報や本などで、事前審査が通ってると有利だとは知ってはいたけれど、申し込んだことはありませんでした。特に必要性を感じなかったので。
でも、今回の物件を見学することが決まり、1週間のうちには買うかどうかを決断しないといけないかも、という状況になって、
・自分がその価格のマンションを買えると銀行に判断してもらえるのかが気になった
・アラフォー・独身女性・会社員のわたし。売主さんが「本当に買えるのか?」と不安になるかもしれない。「ローン通りますよ」と提示できる材料があったほうがいいかもしれない
ので、人生初の住宅ローン審査に申し込みました。
「承認」のメールが来たときは、めちゃくちゃうれしかったです!
実際、これが売主さんの検討に有利に働いたようです。
担当さんは、申し込みと同時に、住宅ローンの事前審査に通ってることを売主さんに伝えてくれました。
「アラフォー・独身女性・会社員」だけど「購入には問題はないらしい」と判断してもらえ、その後の交渉に進むことができました。
お墨付きを提示すること、大事なんだなと改めて思います。
(実際どこの銀行に住宅ローンを申し込むかは、あとでじっくり考えることができます。「1つでも通ってる」の実績が重要です)
とりあえず、こちらの中古マンションについては
・売主さんの判断を待つ
・わたし自身も、買うかどうかの最終決断をする
という状況になりました。
新築マンション 2回目説明会にて
この日は、午前:中古マンション内見、午後 :新築マンションの2回目説明会、のダブルヘッダーです。
中古マンションのほうが予定より時間がかかってしまったため、ランチを食べずに新築マンションモデルルームへダッシュです。
新築マンションは、希望の部屋を「仮押さえ」までしているところです。
今日は、来週の販売開始に向けて、どの部屋にするかの決定、住宅ローン事前審査の申し込み、オプションの説明を受けることになっています。
わたしが「マンションを買いたい!」と思ったきっかけのマンション。
先週の説明を受けて、マンションのスペックと価格がわたしの中で釣り合わず、「買いたい」気持ちがしぼみかけています。
説明会後も担当さんとメールでやりとりし、悩んでいることを伝えていたので、「仮押さえしている部屋より1階下の部屋にしませんか?」と提案されました。
1階下にすると価格が200万下がり、その金額ならわたしも納得すると思われたのでしょう。
1階下にして200万下がると、午前に申し込んだ中古マンションより100万安くなります。
でも100万の差なら、中古マンションのほうに魅力を感じてしまう。
担当さんは、わたしがこのマンションを買うと信じてます。何としてでも売ろうという空気が伝わってきます。
そりゃそうでしょう。
おそらく誰よりも早く説明会に申し込み、初日にやってきて、すごく熱心に説明を聞いて帰ったのですから。
「実は、ほかのマンションと迷っています」と伝えました。
迷っているのが、中古マンションであることも。
そうすると担当さんが、中古マンションを買うことにどれだけデメリットがあるかを説明し始めたのです。
このことでわたしの、この新築マンションへの気持ちが、さらに一歩引きました。
担当さんは、新築マンションを販売することが仕事です。販売するために、わたしの気持ちを動かすことが仕事です。
それはわかってます。
でも、わたしの気持ちを動かすために、相手側のデメリットを伝えるのではなく、自分側のメリットを伝えて説得してほしかった。
デメリットを説明されればされるほど、それに気持ちが動いている自分も否定されているような感覚になります。
もちろん担当さんはそんなつもりはないだろうし、プロとして販売するための戦術・テクニックを使っているだけとはわかっていますが、どんどん気持ちは引いていきます。
この新築マンションを買うことはないかな、と思いつつ、中古マンションの購入申し込みが売主さんに拒否される可能性もあるので、住宅ローン事前審査の申し込みと、販売開始日の予約をして、モデルルームを後にしました。
翌日、担当さんから直筆のお手紙をいただきました。わたしの「買わないかも」の様子が伝わってたんでしょうね。
たくさんお時間かけていただいたのに、本当にすみません・・・
購入マンション決定
購入申し込みをした中古マンションについて、不動産屋さんから連絡が来たのは申し込みから2日後のこと。
希望価格までは下がらなかったものの、端数分は下がりました。
この価格で、週末に契約に進むことが決定しました。
結果が来るまでの2日、ダメだったんじゃないか、すっごくやきもきしてました。
気になっている日当たりも、2日の間に外からチェックしに行きました。とりあえず日は当たってて、大丈夫そうな予感。
連絡が来て、本当に本当に、うれしかったです!
5月終わりに突然はじまったマンション探し、最初に「買いたい」と思った新築マンションではないけれど、理想に近い中古マンションに出会えて、1か月半で終わりを迎えることができそうです。
とはいえ、まだまだ悩む日々は続きます・・・
(新築マンションの担当の方には、きちんとお詫びとお断りをお伝えしました。販売開始から3~4か月ぐらいで完売したようです。先日物件サイトを見たら、1室が新築時の販売価格+500万で売りに出されてました。すごい・・・。果たして売れるのか!?)
わたしが物件探しの最初~中盤の頃お世話になったのがノムコムさんでした。
地域の中古物件をたくさん把握していて、わたしの希望からいろんな物件を提案してくれました。
どんな流れで中古マンション購入するか、住宅ローンとは、リフォームとは、を押してくれたのもノムコムの担当さんでした。ありがとうございました!